「介護ホームどんぐりの家」新築移転、介護スタッフ充実の42人体制

2002年 07月 16日 (火) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

白老町のNPO法人「介護ホームどんぐりの家」(倉地栄子理事長)がこのほど新築移転した。従来通りの家庭的な雰囲気を確保、利用者にも好評だ。


同ホームは平成10年12月、倉地理事長の自宅に開所、12年3月にはNPO法人も取得した。現在は居宅介護支援、通所介護、訪問介護のほか、有償ボランティアの宅老事業も手掛けており、通所介護の登録者は48人、訪問介護は120世帯に上る。スタッフもケアマネジャー4人を含む42人体制と充実している。


移転は旧施設の狭あい化に伴う措置。旧施設から数100メートル離れた萩野310に木造平屋、延べ床面積368平方メートルの建物を新築した。ゆったりとしたスペースのデイルーム、静養室3室もある。


倉地理事長は「設計段階から町の健康福祉課や介護支援センターのアドバイスを受けられて、感謝している。これからも小規模多機能型の介護施設として充実させていきたい」と話している。詳細は同ホーム(電話83局4240番)へ。


室蘭民報
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