HP好評で、本州から視察も 特養ホーム「緑風園」

2002年 06月 19日 (水) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

特別養護老人ホーム「緑風園」(猪股健一施設長)は、独自のホームページ(HP)を開設して1年。アクセス件数は1万3000件を超えるなど、この種のHPではかなりの数となっている。HPを見て九州などからも視察に訪れるなど「さすが、インターネット時代」を実感させている。


緑風園がHPを開設したのは昨年6月21日。きめ細かい施設の紹介だけでなく、メールによる入所受け付け機能や、入所申込書のダウンロードが可能など、この種のHPでは先端をいく機能を持たせている。


これが奏功して、今月初めまでのアクセス件数は1万3000件を突破、掲示板への書き込みも9700件を超えた。掲示板には制度やケアの方法といった問い合わせなどのほか、岐阜県の中学生からは「皆さんのご健康、素晴らしい人生をお祈りし、私たちも誇れる人生を目指したい」との趣旨の手紙とグラジオラスの球根が届いた。


さらに道内だけでなく、本州方面からHPを見たといって視察も。5月31日には熊本県湯前町の町長、社会福祉協議会メンバーも視察、施設を熱心に見て回った。


こうした施設でのアクセス件数は群を抜いて多いが、「質問などもできるだけ早く、丁寧に回答。情報発信もまだ新聞に載っていないような最新なものを掲載するよう心掛けている」とHPを開設した菊地雅洋業務課長。


猪股施設長も「IT時代。施設の状況を広く知ってもらうのもサービスの一環。利用者側も、安心して施設を選ぶ際の参考になるのでは」と話している。


室蘭民報
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