来月1日、複合型老人福祉施設「ふる里の丘総合福祉館」がオープン

2001年 09月 05日 (水) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

社会福祉法人幸清会(大久保和幸理事長)が運営する複合型老人福祉施設「ふる里の丘総合福祉館」が29日にしゅん工、10月1日にオープンする。噴火湾を一望する虻田町清水の小高い丘に立ち、施設内に特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、ケアハウスが入る。


建設地は国道37号沿いの虻田町清水434。鉄骨六階建て延べ6949平方メートル。一階が地域交流スペース、大浴場、露天風呂、診療室、2、3階が特養老人ホーム・幸楽園(定員60人、ショートステイ20人)、四階が養護老人ホーム・幸生園(同50人)、5、6階がケアハウス・ふる里の丘(同40人)。敷地内に120台の駐車場を確保した。総事業費は約16億円。


幸清会は虻田町入江で特養老人ホーム・幸楽園と養護老人ホーム・幸生園を運営してきたが、有珠山噴火の地殻変動で損壊。現地での復旧が困難となり、清水にあるデイサービスと在宅介護支援センター・ふる里の丘の隣接地に新しい複合型施設を建設し、移転することにした。昨年9月下旬から工事を進めてきた。


移転後の特養、養護ホームとも定員に変わりはないが、ショートステイは従来より15人増員。特養では職員の介護が細かく行き届くユニットケアを導入する。ケアハウスは新設で、入居できるのは60歳以上。希望者はふる里の丘(電話0142・76局1301番)に申し込むとよい。


施設は間もなく完成し、29日午前11時から現地で落成式を行う。翌30日に一般見学会を開催する。10月1日にオープンし、両ホーム入所者の引っ越しも行う。


室蘭民報
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