調理師養成所・高和会のメンバーが恵寿園を訪れ、にぎりずし慰問

2001年 06月 21日 (木) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

若手調理人の育成を目指す調理師養成所・高和会(高田泰司会長、100人)のメンバー14人が20日、登別市川上町の養護老人ホーム恵寿園(山口哲雄園長、61人)を訪れ、自慢の腕をふるった生ずしでもてなした。


道内にある万世閣チェーンホテルを中心とした高田会長の弟子や賛同者がメンバーで、活動は取引先後援会の支援を受けている。平成5年からにぎりずし慰問を続けており、昨年は有珠山噴火の影響から理髪サービスに切り替えたものの、今回で9回目。前日にネタを仕込み、この日は握りで生ずしなど9品と吸い物約100人前を用意した。


施設恒例の6月の誕生会を兼ねて開かれ、食堂にそろったお年寄りらは、真心こもったプロの味に「彩りがきれい」「おいしいね」と歓談しながら食欲もおう盛でお代わりする人もいた。今月誕生日の90歳の阿部栄子さんは「すしは大好きですよ」とにっこりしていた。施設では「生ずしをみんなで食べることはなかなかできず、楽しみにしています」。高和会の橋本康雄企画部長は「来年もまた来ます」と話し、お年寄りらを喜ばせていた。


室蘭民報
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