室蘭シルバー人材センターが今年で発足20年を迎える

2001年 03月 13日 (火) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

高齢者の健康と生きがい対策を目的に活動している室蘭シルバー人材センター(高橋貢理事長)が今年で発足20年を迎える。この20年間で会員数はほぼ3倍増し、受注件数は4倍、事業収入は12倍という大きな伸びをみせた。高齢社会の進展に歩調を合わせて、今後は増加する会員に見合った仕事量確保が大きな課題となりそう。


同センターは、高齢者の健康と生きがいのための就労の場をあっせんする事業が主。昭和55年に発足した高齢者福祉事業団を前身に、翌56年4月に社団法人化。道内では札幌、旭川、函館に次ぐ4番目のセンターとして誕生した。


1年目の会員数は253人で、受注件数578件、事業収入1934万円。その後、不況の余波を受けながらも、「親身で丁寧な仕事ぶり」を『モットー』に着実に成長。平成11年度は会員数671人と20年前に比べ、ほぼ3倍に。受注件数は2306件と4倍増。事業収入は2億3300万円と12倍の伸びをみせている。


仕事内容も時代とともに変化してきている。趣味活動だった陶芸は昨年から製造、販売と事業化した。小、中学生向けの学習教室も定着し、高齢化時代対応としてホームヘルパーを自前で養成しながらの「家事援助事業」にも乗り出している。仕事で培った技術を生かしたボランティア活動にも力を入れている。


20周年記念事業では、8月に記念式典開催と、記念誌発行を予定している。


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