「洞爺村いきがい交流センター」が完成、来年1月中に利用を開始

2000年 12月 25日 (月) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

洞爺村が村内洞爺町4一6・5の村有地に建設していた「洞爺村いきがい交流センター」が、このほど完成した。来年1月中に利用を開始する予定で、管理運営を依託された村社会福祉協議会が高齢者への食事提供を行う。


同施設は高齢者の心身の健全な育成と増進を図り、介護予防と生きがいづくりを展開するのが目的。建物は約3億2千万円を投入した鉄骨造り2階建てで、延べ750平方メートル。1階に調理場、事務所、エレベーターホールが設けられた。2階には大ホール、和室、作業訓練室があり、交流の場に利用してもらう考えだ。


管理運営は村社協が担当。高齢や身体障害などで調理が困難なお年寄りに配食するほか、高齢者のいきがい対策を進める学習活動やボランティア活動、食を通した世代間交流を実施していく。当面、平日の昼食を1食450円で提供。事前調査で「希望する」と答えた30―40人規模でスタートし、ボランティアが宅配する。


大ホールや和室は、介護保険対象外の健康な高齢者の交流拠点として活用される。


室蘭民報
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