ニチイ学館が運営するデイサービスセンターの建設工事が始まる

2000年 12月 14日 (木) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

介護保険事業民間大手のニチイ学館(本社東京)が室蘭市高砂町で運営するデイサービスセンターの建設工事が、このほど始まった。オープンは当初予定よりズレ込み、来年4月の予定で、同時に訪問介護や居宅介護支援事業などの拠点ともなる。


デイサービスは、4月から始まった在宅介護サービスの中で人気一番メニュー。車で送迎してもらい、入浴、昼食、レクリエーションを楽しむ。


ニチイ学館は、介護事業を担うアイリスケアセンターを全国主要都市に開設し、4月から自前のヘルパー養成や訪問介護、居宅介護支援事業を展開。胆振管内では室蘭、苫小牧、伊達に開設している。新たにデイサービス部門参入を決め、全国500カ所、道内28カ所に同センターを新設する計画。


室蘭もその一環で建設する。建設地は室蘭東高校向かい。木造2階建て、延べ431平方メートル。1階にメーンのデイルーム兼食堂、和室、静養室、厨房、浴場(特殊、一般、個人)、トイレなど。2階はヘルパー養成講座教室など。1日定員25人で、サービス対象エリアは室蘭、登別両市。デイサービスのほか、入浴サービスも計画中。既に先行している介護事業も同センターで手掛ける。


同センター室蘭では「工事手続きの関係で着工が遅れたが、一般向けの介護講座を開くなど、地域に開放し、親しまれる施設運営を目指す」と話している。


室蘭、登別のデイサービス提供事業所は現在、室蘭3カ所(1日定員合計90人)、登別2カ所(同55人)。いずれも満度に近い利用度となっている。


室蘭民報
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