ホームヘルパー2級課程養成講習会の修了式が開かれる

2000年 11月 24日 (金) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

母子家庭の母親の就労対策を目的としたホームヘルパー2級課程養成講習会(豊浦町睦会主催)の修了式がこのほど、豊浦町社会館で開かれ、20代から70代までの24人が修了証書を手にした。


このうち、有珠山噴火で被災した虻田町の洞爺湖温泉町と月浦に住む70代の女性2人も資格を取得、長寿社会の介護実践者として技術を生かすつもりだ。


洞爺湖温泉町で食堂を経営する藪下イトさん(75)と月浦の公営住宅に入居している遠藤ハナさん(72)。藪下さんに受講を誘われた遠藤さんは「健康だし、近くに介護が必要な人がだれかいたら、助けることができるかな」と3カ月間、延べ130時間に及ぶ講習会の門をたたいた。


内容は社会館での講義はじめ、豊浦町内の特別養護老人ホームを会場にした実技や実習など。依然、札幌の病院で介護職に携わった経験のある遠藤さんだが、勉強をし直して「年寄りを大事にしなければならない―とつくづく思いました」と実感。リウマチや呼吸器に持病のある藪下さんも「お医者の話や入浴の仕方など、自分自身勉強になりました」と有意義だった講習を振り返る。


24人1人ひとりが修了証書を受けた。赤ちゃんを抱く若いお母さんもいた。2人は「娘や孫みたいな若い仲間と親しくなれたのが何より」と話していた。


室蘭民報
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