室蘭:碇湯で最後の「ふれあい銭湯」が開かれる

2000年 03月 24日 (金) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

地域の75歳以上の独り暮らしのお年寄りたちを対象にした室蘭市本町の「碇(いかり)湯」の最後の「ふれあい銭湯」が23日開かれた。


同銭湯を会場にしたふれあい銭湯の対象エリアは、蘭西地区の一部。栄町の「松の湯」、舟見町の「入舟湯」と1年ごとに銭湯を交代し、碇湯では昨年4月から実施してきた。


この日は約20人が集まり、血圧測定などの健康チェックの後、運営委員の杉山清・本町老人クラブ・松寿会長が「4月からは『いきいきデイ銭湯』にバトンタッチしますが、続けて参加を」とあいさつ。市担当職員から新事業内容の説明を受け「実施銭湯が19カ所に増えます」との説明にひとまずホッとしていた。昼食の合間にカラオケを楽しみ、のんびりと入浴。さらに入浴後の語らいを楽しんでいた。


4月下旬から始まる「いきいきデイ銭湯」は、新たに介護保険の要介護認定で「自立」と判定された65歳上の人たちも対象にし、会場も19銭湯に拡大し、開催日を月1回から2週の1一回と増やして行われる。昼食はなくなる。


室蘭民報
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