要介護認定申請3カ月で1028人に
わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。
2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。
わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。
人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。
そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。
介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。
今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。
室蘭市の介護保険制度の要介護認定申請受け付けが昨年12月末で3カ月を経過した。この間の申請受け付けは1028人で、うち751人が介護認定審査会の審査を終えた。市介護保険室は「申請、認定審査会ともに予定通りの推移」としている。
市介護保険室のまとめによると、3カ月間の延べ申請者1028人のうち、12月分は238人。
また、12月の介護認定審査会では251人を審査した。内訳は在宅237人、施設14人。認定結果のランク別では、「要介護1」が81人(32・3%)、「要介護2」が64人(25・5%)、「要支援」34人(13・5%)、「要介護3」26人(10・4%)、「要介護4」19人(7・6%)、「自立」15人(6・0%)、「要介護5」12人(4・8%)の順。1次判定の変更数は74件で、変更率29・5%は11月に比べ5・3・アップした。「重度変更」30件、「軽度変更」44件だった。
3カ月間の認定者合計は751人。認定結果に対する不服申し立てはゼロ。個人情報開示の申し込みは1件あった。
2月からは、認定度合いに応じた介護サービスを受けるためのケアプラン作成作業が始まるが、市介護保険室は「情報提供などに努めたい」と4月からの円滑スタートに万全を期す。
室蘭民報』
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