白老:「白泉閣」管理運営委員会

1999年 10月 19日 (火) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

白老町の白泉閣管理運営委員会が18日開かれ、町側から昨年3月に休止した宿泊保養施設「白泉閣」の跡地の老人福祉施設整備計画が示された。施設は社会福祉法人(仮称)「大海」(近美津枝理事長)がケアハウスなどを備えた建物を建設する予定だ。


業者は札幌・白石区の「しろいし看護婦家政婦紹介所」を運営している民間会社。現在は設立準備委員会(近代表)が社会福祉法人「大海」設立の申請を行っており、今年六月には同委員会から町、町議会に土地の無償貸与(温泉利用権含む)と補助金助成の陳情書が提出されている。


計画では、白泉閣跡地の3067・94平方メートルにケアハウス、デイサービスセンター、在宅介護支援センターを備えた鉄筋コンクリート3階建ての建物を建設する予定。貸し付け予定面積は7560・11平方メートル、不動産鑑定額は2千860万円。1階部分にはデイサービスセンター、在宅介護支援センター、2、3階部分にはケアハウスを設置する。


この日の委員会では「社会福祉法人といえども「倒産」する時代。事業展開できなくなった場合も考えて担保を取るべき」「貸与予定の東側3千894平方メートルは当面利用されないので、町有地として確保すべき。全面無償貸与はいかがなものか」などの意見が出された。山本薫助役は「民生常任委員会でも十分検討してもらい、今後の方向を決めていきたい」と説明した。


室蘭民報
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