道薬剤師会室蘭支部「相談薬局」さらに充実へ

1999年 09月 18日 (土) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

相談協力員は、在宅福祉の充実を図るために平成6年4月に誕生した在宅介護支援センター開設に合わせて市が制度化。民生委員、老人クラブ会長、地区社協とマチの薬局薬剤師で構成。地域の高齢者、介護者と接する機会が多い、これら相談協力員の役割は①いろいろな悩み事相談を受ける。どこに相談、連絡していいか分からず困っている人へのアドバイス③地域の集まりで保健福祉について説明する―など。「同センターの応援団に」(市福祉総務課)との狙いだった。


同薬剤師会室蘭支部は、上部組織の日本薬剤師会の方針もあって、市からの要請を全道の支部の中ではトップで引き受けた。相談員となったのは室蘭市内の会員36人。「在宅介護相談薬局」という独自の看板を店に掲げて取り組んでいる。


同支部では、毎月開催している勉強会で、これまでも介護保険制度について学んできたが「制度が固まってきたものの、みんなの意識はまだまだ」の段階。それでも支部メンバーから10人の介護支援専門員(ケアマネジャー)が誕生している。父の介護で5年間苦労した山本副支部長は「これは体験者でないと分からない」と介護者の立場で語り、「今後もマチ場の相談員として、 常に新しい知識を吸収する努力をしていきたい」と地域福祉の前線基地としての役割アップに張り切っている。


室蘭民報
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