室蘭:介護認定審査会20日に設置

1999年 09月 17日 (金) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

室蘭市は16日開かれた市議会民生常任委員会で、来年4月の介護保険制度導入に向け、介護認定審査会を今月20日に設置する方針を示した。委員は医療、福祉などの専門家30人で、被保険者の要介護度などを最終判定する。来年3月までに80回の会議を開き、2千410件の審査が見込まれている。


介護認定審査会の委員は、医師10人、歯科医師2人、薬剤師2人、理学療法11人、保健婦5人、施設関係者4人、社会福祉13人、介護福祉13人―の30人。6人で1つの合議体を構成する。


10月から来年3月までに見込まれる介護認定の申請は、各種施設入所者数やサービス利用者数などの調査結果などから、介護保険施設994件、在宅サービス947件、特別養護老人ホーム250件、通所サービス531件―など、合計2千410件と推計されている。


介護認定作業で施設サービス、在宅サービスの利用者に対する1次判定の訪問調査は、サービス事業提供者に委託する。


申請の受け付けは市内4カ所の在宅介護支援センター、訪問看護ステーションなどの居宅介護支援事業者、介護保健施設(特養2、老健3、療養型2)、市介護保険課などで行う。


室蘭民報
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