老人保健施設母恋で夏祭り

1999年 08月 30日 (月) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

室蘭市新富町の老人保健施設母恋(島崎佐智子施設長)は28日、同施設内で初めて夏祭りを実施した。子供みこしや、よさこいソーランチーム「百花繚蘭」も駆け付け、入・通所者らは祭りの雰囲気を満喫した。


夏祭りを通して、日ごろ疎遠となりがちな入・通所者と家族の交流を図ることを目的に、同施設で初めて企画された。運営には北海道福祉衛生専門学校や日鋼記念看護学校の学生らのボランティアが当たり、地域との交流の意味も込めた。この日は入・通所者120人、家族約40人が参加した。


子供みこしでは、日鋼記念病院内保育所「ぷぷにえ」の園児約10人が施設内や玄関前などを練り歩いた。「わっしょい、わっしょい」と威勢のいい園児の掛け声が響き、レクリエーションコーナーに集まった入・通所者らは目を細めていた。午後からは「百花繚蘭」が登場、テンポの速い軽やかな舞いを披露した。


同施設内ではカラオケコーナーや、露店、お楽しみ抽選会も行われ、入・通所者らは夏祭りのひとときを楽しんでいた。


室蘭民報
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