老化からは誰も逃げられない。介護は他人ごとではない--。西区横川町3の山小屋シアターで13日、介護問題をテーマにした劇「トリガー」=写真はポスター=が始まる。主催の「演劇ユニット体温」代表・中井敏哉さん(43)には母に介護されている父がおり、「芝居を通し、みんなで考えたい」と呼びかける。20日まで。
県民約288万人中、65歳以上の高齢者は約64万人。その中で要介護認定を受けているのは約12万人で、約5・3人に1人が要介護ということになる(07年11月末現在)。劇中ではある男性教師が、週に1度認知症の母を介護サービスに預けている。ある日、母の教え子だったという青年が現れ、その青年に介護を任せる。しかし、青年を始め周囲の人は、生活のために1人また1人と離れていく。男は次第に孤立し、仕事との両立で悩む。介護にすべてを奪われた男はどうなるか--。
中井さんは「お金がないと施設で十分な介護を受けられず自宅で介護するしかないが、仕事を辞めないとそれもままならない。また、痴呆が進み肉親が子を認識できなくなると、誰を介護しているのか分からなくなる。そんなきれい事ではない部分を、えぐり出したい」と意気込む。演劇は13~20日。13、19日は午後2時と7時半の2回。14~18日は午後8時。最終日20日は午後2時。料金は前売りで2000円(当日2500円)。18歳以下は1500円(2000円)。60歳以上は前売り当日とも1800円。問い合わせは中井さん(090・1334・1111)。【矢追健介】
毎日新聞タグ: 福祉演劇
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