沼田市:123人から介護保険料を誤徴収 前橋の電算会社ミス

2008年 08月 23日 (土) | Category : 群馬県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

沼田市は22日、年金から今月15日に天引きした介護保険料の「特別徴収」で、123人から誤った金額を徴収していたと発表した。


市によると123人のうち108人から計56万5400円を過大徴収していた。1人当たりの過大徴収額は1万400~800円だった。また、15人から計5万6800円が過小徴収になっており、1人当たりでは1万300~800円だった。


原因について市は「保険料の算定などを委託している前橋市内の電算会社が、変更された保険料のデータを社会保険庁に送らなかったため」と話している。18日に市民の男性(66)から「通知書の保険料額と天引きされた金額に差がある」と、市に電話があり、電算会社に問い合わせたところ、20日になって誤徴収が判明したという。


今後は、22日から担当職員が対象者を個別に訪問し、謝罪したうえで返金や追加納付の手続きを求めていくという。【松本時夫】


毎日新聞
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