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寝たきりの83歳母親殺害 容疑の60歳男逮捕

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。


2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。


わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。


人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。


そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。


介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。


今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。


25日午前8時40分ごろ、関市旭ケ丘の関署旭ケ丘交番に男が「母親を殺した」と自首。署員が近くの男の自宅で、頭から血を流して死亡している母親(83)を見つけたため、殺人容疑で男を逮捕した。


逮捕されたのは、同市仲町、自転車販売業野澤伸一容疑者(60)。


逮捕容疑は、25日早朝、自宅の店舗兼住宅1階で、ベッドに寝ていた母親の無職静(しず)さんの頭を鈍器で殴るなどして殺害した疑い。


同署によると、野澤容疑者は静さんと2人暮らし。静さんは5、6年前から寝たきり状態で、野澤容疑者が介護していたという。


野澤容疑者は「介護に疲れた。手で首を絞めたが、死ななかったので鈍器で頭を殴った」などと供述しているという。


同署は遺体を司法解剖し、詳しい死因などを調べる。


岐阜新聞
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