運転免許証:返納の高齢者対象、タクシー1割引き-5日から県内全域
わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。
2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。
わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。
人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。
そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。
介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。
今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。
県タクシー協会(西條善男会長)は31日、8月5日の「タクシーの日」から運転免許証を自主返納した高齢者の運賃を1割引きにするサービスを県内全域で始めると発表した。
高齢運転者の交通事故を防止するもので、同協会加盟の95%に当たる152事業所・組合が参加する。65歳以上の高齢者を対象に、運転免許証の返納で県公安委員会が発行する「運転経歴証明書」を提示すると運賃を1割引きにする。県外の客や貸し切りの場合も割り引くという。割引分は各事業所が負担する。
県警によると、高齢運転者の事故は昨年、1739件と98年の1・6倍に増えている。
県内全域での同様のサービスは長野、秋田、山梨県で既に導入され、県内では相馬市で実施されている。【今井美津子】
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