介護ニュース.NET

介護に関するニュース・情報を集めています。

夜間介護 利用伸びず 浦安市 登録23人 派遣1回で60万円?

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。


2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。


わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。


人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。


そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。


介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。


今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。


浦安市が昨年二月から実施している夜間の訪問介護サービスの利用が進んでいないことが二十二日分かった。高齢者に加え障害者にまで対象を広げた先駆的な取り組みだが、登録者が増えず、派遣例も少ない。六月議会の広瀬明子議員の一般質問で明らかになった。


深夜から朝にかけて、転倒によるけがや気分が悪くなるなどの緊急時に、専用の通報システムでヘルパーが駆け付けてくれる市独自のサービス。市によると、二〇〇八年度の通報回数は百六十四回で、ヘルパーを派遣したのは四十二回。予算額は約二千五百万円で、派遣一回当たり六十万円に相当する計算になる。


三月末現在、市内に対象となる高齢者は千二百六十五人、障害者は九十二人いるが、登録者は高齢者が二十人、障害者は三人。


市は「地域の中で安心して暮らしていける、安心料と考えている。対象者を、いかに増やしていくかが肝要」と答弁した。(林容史)


東京新聞
現在位置 : Home » 千葉県の介護ニュース / 2009年06月 > 記事詳細

次の記事 : 署名ないまま介護報酬申請 レオパレスに返還勧告 »


前の記事 : « 管理責任者に注意 柏市 高齢者住宅の死亡事故で