深夜でも訪問介護OK 高齢者や障害者支援へ 浦安

2007年 11月 26日 (月) | Category : 千葉県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

浦安市は、来年二月から在宅の高齢者や身体障害者を対象に深夜から翌早朝にかけてホームヘルパーを派遣する独自の夜間訪問介護サービス事業を始める。緊急時にも対応できるように体制を新たに整備。同サービスの対象を障害者まで拡大するのは全国でも珍しいという。同市は二十六日開会の十二月議会に事業費を盛り込んだ補正予算案を提出する。


同市は、高齢者や障害者の家族を夜間の介護から開放するとともに、高齢者らが在宅のまま安心して生活できるようにするためには、夜間の訪問介護サービスを充実する必要があると判断。「国の制度の不備を補う」(松崎秀樹市長)として、独自の支援事業実施に踏み切ることになった。


来年二月開始を予定する新サービスはトイレ介助などを行う定期訪問介護と、急に必要になった時などに呼べる随時訪問介護の二種類。いずれも要介護度二以上の高齢者と障害程度区分三以上の障害者が対象となり、提供時間は午後十時から翌日午前六時まで。


定期訪問介護は介護保険による従来のヘルパー一人体制から、市が財政負担を行い二人体制に拡充。利用者は一人分の利用料の一割に当たる三百五十円程度を負担する。


随時訪問介護は事前登録を行い、専用のケアコール端末機(月額千円)を自宅に設置。同端末機で連絡すると常駐の看護師が状態を確認したうえ、ヘルパー二人を派遣する。生命に危険があると判断した場合は救急車の出動を要請する。


同市は十二月議会に今年度分の事業費約四百九十万円を計上した補正予算案を提出。成立後にプロポーザル方式で随時訪問介護の事業者を募り選定に入る。


千葉日報
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