認知症:どう向き合うか「家族の会」県支部準備会が弘大教授と勉強会

2008年 07月 23日 (水) | Category : 青森県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

「認知症の人と家族の会」県支部結成準備会は21日、青森市安方のアスパムで弘前大学大学院医学研究科・脳神経内科学講座の東海林幹夫教授を招き、準備会発足記念勉強会を開いた。


勉強会では、家族の会宮城県支部の関東澄子代表が家族の会の説明を行い、続いて石戸育子・県支部結成準備会世話人代表が「(家族の会では介護者が)気持ちの整理をし、前向きになることができる」と支部の必要性を訴えた。


東海林教授は「認知症を正しく理解する~診断と治療」と題して講演。認知症の原因の約半分がアルツハイマー病であることを説明し、軽度では「『今日は何日?』などと年月日があやふやになるといった症状が出る」と話し、青森は他県に比べ、症状が進んでから病院に来る傾向が強いことなどを話した。


準備会は、五所川原市幾世森の生き活(い)きセンターで8月27日午後1時から、認知症の人を抱える家族が話し合う場である「つどい」(無料)を開く。家族会への入会、問い合わせは佐々木秀子さん(電話017・773・5003、月・火曜日を除く)へ。【安部文晴】


毎日新聞
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