久田氏 介護現場の実情紹介 デーリー東北政経懇話会
デーリー東北政経懇話会二月例会が十四日、青森県の八戸グランドホテルで開かれた。ノンフィクション作家の久田恵氏が「老いと介護と人生と」と題して講演。両親を介護した体験談を交えながら、介護現場や老人医療の実情などを熱っぽく語った。
大学闘争をきっかけに大学を中退して、家を出た久田氏。二十数年前にシングルマザーとなって息子とともに家に戻ることとなり、厳格で元サラリーマンだった父親といっしょに脳血栓で倒れた母親を介護することになったという。「子供に介護をしてもらいたいなら、出戻り娘の私みたいに〝出来損ない〟に育てた方がいい」と冗談交じりに語った。続いて、「父は(母が倒れるまで)家事をしたことがなかったが、化学実験のように料理をするような性格で、父の介護方針に従って介護するのが大変だった」と苦労話を披露した。
その後、父親の介護も引き受けるが、長男が高校一年で不登校になった時、「今つらいことを我慢することはない」と励ましてもらったことに恩義を感じ、介護に尽くそうと決めた秘話も明かした。「父は大切なことをすべて言葉にしてくれた」と感謝の言葉を述べた。
最後に会場内の男性に対しては、定年後の生活について「妻から離婚したいと言われても、『おれが何をしたんだ』と怒るんじゃなく、これから何をすればいいのか、(これまでの生活を)リセットする気持ちで考えてほしい」とノンフィクション作家として取材した経験からアドバイスした。
デーリー東北タグ: 講演会
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