介護福祉士法案学ぶ 八戸で東北教員研修会

2007年 08月 26日 (日) | Category : 青森県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

日本介護福祉士養成施設協会は二十五日から二日間の日程で、八戸市のウェルサンピア八戸で東北ブロック教員研修会を開催。東北六県の会員校所属教員ら約七十人が「新介護福祉士教育体制のあり方」をテーマに、初日はシンポジウムなどを行った。


研修会では、厚生労働省福祉基盤課人材確保対策室の金居久美子・介護福祉士専門官が基調講演。介護福祉士法の一部を改正する法律案について解説した。法案は、資質向上のため、介護福祉士を目指す人は一定の教育プロセスを経た後に国家試験を受験するという形で、資格習得方法を一元化。養成施設での学習時間を増やすことなどを打ち出している。


法案は九月の臨時国会で成立する可能性もある。今回の研修に参加していた介護福祉士で仙台大学体育学部健康福祉学科講師の山野英伯さん(46)は「法案の内容を知りたくて来た。学内でもカリキュラムを変える時期なのでもっと具体的な情報がほしい」と話していた。


シンポジウムでは、八戸市の介護老人福祉施設「瑞光園」の岩渕惣二施設長が求人難など現場の実情を紹介。現場と養成する側が意見を交わした。


東奥日報
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