介護の技術、心構えは 高校生23人が体験学習

2007年 03月 22日 (木) | Category : 青森県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

弘前市社会福祉協議会(齋藤政一会長)は二十一日、同市社会福祉センターで、福祉関係への進学、就職を目指す高校生を対象に「福祉の仕事研修会・福祉体験学習」を開いた。市内の六つの高校から二十三人が参加し、講演や実習を通じ、介護の技術や心構えを学んだ。


介護実習では、同市ホームヘルプサービスセンター主任の小枝セイさん、森ひろ子さんを講師に、寝たきり高齢者に対するベッドメーキングの仕方や介助法を学んだ。


高校生たちは半身マヒ患者を着替えさせる介助の指導も受け、マヒのない体の側に立ち、健康な腕から服を脱がせ、患っている腕から服を着させる「脱健」「着患」の介助の原則を学んだ。


実習に参加した聖愛高校二年の齊藤奈央さんと福士千紘さんは「介護の仕方を目の前で学べて有意義だった。進路を考える上でとても参考になった」と話していた。


東奥日報
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