三沢の特養施設、18日にオープン

2006年 12月 05日 (火) | Category : 青森県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

三沢市の社会福祉法人「楽晴会」(齊藤淳理事長)の特別養護老人ホーム・三沢老人ホームの岡三沢分室が完成し四日、修祓(しゅうばつ)式が行われた。同市が認証を受けた構造改革特区「サテライト型居住施設特区」を活用した県内初の小規模特養施設で、併設の小規模多機能サービス施設とともに地域密着型の介護を提供する。両施設とも十八日にオープンする。


特養ホームは法律で入所定員が三十人以上などと制限があり、広い土地を確保しにくい市街地に建設するのは難しかったが、特区活用で分室としての小規模施設建設が可能になった。


分室の名称は「岡三沢ぬくもりの家」。定員十四人で全室がトイレ付きの個室。小規模のため、食事や入浴などを入所者が希望する時間に行うことが可能。市中心部に立地するため家族や知人が訪問しやすく、入所者が祭りなど地域の行事にも参加しやすい。


併設の小規模多機能施設「岡三沢コラボケアセンター」は登録制で定員二十五人。通所しながら介護予防の運動や食事、入浴などのサービスが受けられ、訪問介護や短期の宿泊も可能だ。


二施設が入る建物は、延べ床面積千百三十四平方メートルで木造一部二階建て。楽晴会は同市栄町にも分室を建設中で、来年一月中旬開所の予定。


齊藤理事長は「入所者が自宅にいる時のようにくつろげる環境を目指したい」と語った。


東奥日報
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