基準月額5千円に増 五所川原市介護保険料を改定

2006年 03月 17日 (金) | Category : 青森県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

五所川原市は、二〇〇六-〇八年度の介護保険料基準額を月額五千円に増額する。市議会三月定例会最終日の十六日、市介護保険条例の一部改正案が可決され正式に決まった。


同市の介護保険料は〇五年三月の市町村合併後、旧三市町村ごとに異なっていたが、〇六年度から一本化する。


〇三-〇五年度の基準額と比較すると旧五所川原市は三百円増、旧金木町は六百四十円増、旧市浦村は千三百円の大幅増となる。


旧二町村の過去三年間の保険給付費が、第二期介護保険事業計画で見込んでいた金額を上回り、県介護保険財政安定化基金からの借り入れを余儀なくされた。その償還分などが〇六年度からの介護保険料に含まれることが増額につながった。


旧町村は増額幅が大きいが、仮に市町村単独で事業運営していた場合の基準額を試算すると、旧五所川原市は四千七百八十七円に減額になるものの、金木は五千九十二円、市浦が五千七百五十六円となる。


東奥日報
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