福祉・介護・保健の拠点施設が開所 東北町

2004年 04月 03日 (土) | Category : 青森県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

東北町保健福祉センターが同町膳前のJR乙供駅前に完成し、一日、開所式で関係者が新施設の稼働を祝い合った。同センターは渡り廊下で町老人福祉センターと直結しているほか、デイサービスセンターも隣接。同駅前は町の総合的な健康・福祉ゾーンとして生まれ変わった。


町は「柔らかみ」を出すことを目的に同センターを木造平屋で建設。木目を生かし、内部は自然光を取り入れた明るいつくりとなっている。施設前でテープカットした後、関係者は職員の説明を受けながら施設内を見学した。同町の向井榮一町長は「全町民待望の施設。多くの方々に愛され、利活用されてほしい」などと話した。


同センターは町が電源立地促進対策交付金と厚生労働省の国庫補助金を活用し、三年計画で整備した。総工費約二億二千万円、総床面積約九百七十平方メートル。多目的ホール、研修室、診察室などを備えており、福祉、介護保険、保健指導の三事業の拠点となる。


東奥日報
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