平舘村で高齢者福祉の2施設が落成

2002年 12月 26日 (木) | Category : 青森県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

高齢者福祉事業に力を入れている平舘村は、八月に着工した「平舘村介護予防センター」の新築工事と「平舘村中央公民館」の改築工事が終了したのに伴い、二十四日、同センターで合同落成記念式典を行った。


平舘地区に建築された介護予防センターは、木造平屋、総床面積約二百八十一平方メートルで、総工費約七千三百万円。介護に関する講演会や洗髪・おしめ交換などの実習ができる大研修室や調理実習室などを設けており、介護知識や技術の普及の拠点となる。


中央公民館は一九九四年に閉校した旧平舘小学校を改築した。体育館の床を取り除いて造成した東郡初の克雪トレーニング場(五百七十六平方メートル)を備え、高齢者の健康維持や生きがいづくりなどに活用される。


介護予防センターで行われた式典には、村民約九十人が出席。北田嘉弘村長が「皆さんが長生きして良かったと思える施設ができました。両施設に親しんでください」とあいさつした。


中央公民館はミニ運動会でこけら落とし。高齢者や小学生らが克雪トレーニング場で紅白に分かれ、ボール運び競争やゲートボール大会を楽しんだ。


同センターの利用は無料。問い合わせは村役場住民生活部門(電話0174-25-2111)。同公民館克雪トレーニング場の利用の問い合わせは村教育委員会(電話0174-25-2141)へ。


東奥日報
現在位置 : Home » 青森県の介護ニュース / 2002年12月 > 記事詳細
タグ: