お年寄りの介助体験 五所東高生 施設で奉仕活動

2002年 12月 04日 (水) | Category : 青森県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

五所川原東高校の生徒がこのほど、五所川原市地域福祉センターで、デイサービス利用者を介助するなどのボランティア活動をした。


高齢化社会や老人福祉への関心を高めようと、同校が四年前から実施している。このほど十日間にわたって活動、延べ三十二人の生徒が参加した。


生徒たちは、デイサービスで施設を訪れたお年寄りを出迎え、車いすを押して移動を手伝ったり、入浴を介助。余暇の時間には一緒にレクリエーションを楽しんだ。


期間中、三度ボランティアに参加した神飛鳥さん(16)=一年=は「ふだんから知的障害者施設や募金のボランティアに参加しているが、老人福祉関連は初めて。腰が曲がらないなど、一人ひとりの状態に合わせた介助が必要だった」と話していた。


東奥日報
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