青森で職員の心のケアを考える日米フォーラム

2002年 11月 08日 (金) | Category : 青森県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

看護や介護などケアの仕事に携わっている人自身の心のケアについて考える「ケアする人のケア日米フォーラム」が七日、青森市のアピオあおもりで開かれた。県内の看護・介護職員や養護教諭など約百八十人が参加し、日米それぞれの先進事例を通して、今日的課題として関心の高まっている「ケアする人のケア」の在り方を探った。


フロリダ大学研究教育センターディレクターのジル・ソンク・ヘンダーソンさんは「米国の看護や介護の現場では、バーンアウト(燃え尽き)やうつ病になった揚げ句、辞めていく人が多く、深刻な担い手不足に陥っている」と報告。マッサージで全身をリラックスさせたり、芸術との触れ合いで心を解放させるなど、介護者をサポートするために開発したプログラムの内容を紹介した。


また、むつ市の特別養護老人ホームみちのく荘の益城妃富地域福祉部長が取り組みを報告した。同フォーラムは一日の広島県を皮切りに全国七カ所で開かれている。


東奥日報
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