八戸市が介護保険料「6段階方式」導入へ

2002年 08月 22日 (木) | Category : 青森県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

介護保険事業計画の見直し作業を進めている八戸市は、介護保険料の設定区分を現行の五段階方式から「六段階方式」へと移行させる方向となった。低所得者対策の一環として、来年度の保険料改定に合わせて実施する方針。


六段階方式を県内で導入している市町村はなく、同市の今後の取り組みが注目される。


二十一日に八戸市庁で開かれた市介護保険事業計画等策定委員会で、市側が六段階方式について説明し、出席した委員全員が「導入すべき」との見解を示した。今後、区分の仕方や各段階の保険料率など詳細を検討していく。


介護保険料は通常、所得税の課税対象額に応じて五段階で設定している。三段階が基準となり、低い方は一段階が基準額の〇・五倍、二段階が〇・七五倍、高い方は四段階が一・二五倍、五段階が一・五倍となっている。


六段階方式は、五段階の上により保険料率の高い区分を一つ増やし、そこで得られた保険料の増加分を低所得者の保険料低減に回す仕組み。八戸市は第二段階の保険料率を下げることを主体にし、全体を調整する形を考えている。


県高齢福祉保険課によると、六段階方式は全国的には導入している市町村があるが、県内では今のところ全市町村が五段階方式で介護保険料を設定している。


東奥日報
現在位置 : Home » 青森県の介護ニュース / 2002年08月 > 記事詳細
タグ: