八戸地域13市町村介護保険事業者が協会設立へ

2002年 06月 12日 (水) | Category : 青森県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

八戸地域十三市町村の介護保険事業者が、利用者へのサービス向上を図るため、七月にも「八戸地区介護保険事業者協会」(仮称)を設立する。事業と市町村の垣根を越えて連携を図っていくのが特徴。県高齢福祉課によると、事業者による広域的組織は県内で初めてで、同課は「八戸地域の動きが全県に広がってくれれば」と期待している。


同協会は、介護認定審査を共同で行っている八戸市、三戸郡全十町村、上北郡下田、百石二町の事業者で構成する。同地域の事業者は社会福祉法人、医療法人、自治体などで四月一日現在、百三十六団体・個人。介護老人福祉施設、介護老人保健施設などの施設型、通所リハビリテーション、訪問介護など居宅型とさまざまだ。


経営者の事業運営方針によって、介護サービスの質に大きな差が生じないよう、連携して利用者本位のサービスを実施する。具体的には(1)研修会の実施(2)会員事業所の訪問指導評価実施(3)会員の紹介パンフレット作製-などを行う。


正会員のほかに、介護保険事業以外の高齢者関連事業を実施している事業者も賛助会員として加える予定。


同協会設立準備発起人会の初会合が十九日、八戸市庁で開かれる。発起人会では七月の協会設立に向けて、同地域の事業者に対し協会への参加を呼び掛ける。


東奥日報
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