東北町のNPOが高齢者向け「おでかけブック」作製

2002年 05月 10日 (金) | Category : 青森県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

東北町で外出支援サービスを行う特定非営利活動(NPO)法人「サポートライフR・N・ハート」は、身障者や介護認定を受けた高齢者向け外出情報誌「おでかけブック」を作製した。上十三地域の文化・観光施設やスーパー、旅館など十八施設を取り上げ、身障者用駐車場やトイレの有無、車いすの貸し出し、建物の段差などを調査、身障者が利用しやすい施設を紹介している。


R・N・ハートは二〇〇〇年四月、介助付き外出支援サービスを始め、二年間の活動の成果を冊子にまとめた。


上十三地域にある道の駅四カ所やショッピングセンター、寺山修司記念館、十和田市称徳館などのバリアフリー情報はもちろん、十和田湖周辺や十和田、三沢市で障害者や高齢者に配慮した宿泊施設を写真やイラストを交えて掲載。また手すり付きの家族風呂がある温泉や車いすでも楽しめるパチンコ店など娯楽施設の情報も充実している。


理事長の野田頭隆平さんは「スロープのある温泉や身障者用トイレのあるパチンコ店など、体が不自由でも楽しめる施設があることは意外に知られていないのではないか」と話している。


「おでかけブック」は希望者に無料で配布する。問い合わせは事務局(電話0175-63-3306)へ。


東奥日報
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