津軽広域連合介護認定委員160人体制に増員

2001年 11月 27日 (火) | Category : 青森県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

津軽広域連合(構成十四市町村、連合長・金沢隆弘前市長)は二十六日、弘前市役所分庁舎で正副広域連合長会議を開き、同連合が実施している介護保険認定事業の認定審査会委員定数を、現在の百二十人以内から百六十人以内に改正する条例案などを承認した。審査件数の増加への対応や、委員の負担軽減を図ることなどが目的。


同連合は、本年度上半期の判定件数実績(一万一千五百九件)を基に、高齢化率などを考慮して、二〇〇五年度の判定件数を二万四千四百六十四件と推計。委員一人当たりの審査会出席回数を、現在の年二十回以上から十八回に軽減することなどを前提に試算し、現在の二十四審査分会、百二十人体制から、三十二審査分会、百六十人体制に増強することとした。


〇二年度は当面の措置として、百五十人まで増員する計画だ。


〇〇年度の実績では、同連合の委員一人当たりの年間判定件数は百七十一件で、県内六圏域で最多となっている。本年度も、〇〇年度から千三百件以上が繰り越されたほか、五月、六月に各市町村からの審査依頼が月二千五百件以上と集中。六月末時点では積み残しが約二千八百件に上るなど、判定業務が大きく滞った。その後、臨時審査会の集中開催や、依頼件数の漸減で、積み残しは解消されたが、委員の増員が課題となっていた。


会議ではこのほか、〇二年度の一般会計予算を、前年度比一六%減額となる二億一千六百八十一万五千円とすることなどを承認した。


東奥日報
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