介護保険制度のポイント学ぶ

2000年 09月 23日 (土) | Category : 青森県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

サービスの利用方法や保険料の徴収、ケアプランの作成方法など、介護保険制度全般にわたる説明会「じょうずに使う介護保険」が二十一日、青森市民文化ホールで開かれ、市民ら約百人が制度を利用する上でのポイントを学んだ。


県薬剤師会青森支部が青森市の介護保険円滑施行事業として受託以来、制度が始まる前の一年ほど前から機会があるごとに開いている住民説明会。制度開始後間もなく半年を迎え、六十五歳以上の被保険者からの保険料徴収も十月から始まることから、介護支援専門員指導者の木村隆次氏が講師となり、(1)保険料の徴収問題(2)福祉サービスの申請の仕方(3)ケアプラン作成の注意点-を柱に紹介した。


パソコン画面をスクリーンに投影しながらの講演の中で、来場者が最も関心を示したのがケアプラン作成用のソフトのデモンストレーション。アニメによる分かりやすい案内に従って各種サービスを選んでいくと、瞬時に利用者負担額がはじき出される仕組み。


木村氏は「こうしたソフトを使って、ケアマネジャーが分かりやすく説明すれば計算間違いなどがない。親身に相談に乗ってくれるケアマネジャーを選び、自分に合った快適なケアプランを作成してもらってください」と、利用者による選択の重要性を指摘していた。


東奥日報
現在位置 : Home » 青森県の介護ニュース / 2000年09月 > 記事詳細