野辺地に「デイサービスセンター」

2000年 06月 06日 (火) | Category : 青森県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

野辺地町前田にオープンした「野辺地デイサービスセンター」の開所式がこのほど、行われた。地域のお年寄りに各種福祉サービスを提供する同町初の単独施設で、在宅介護の拠点になるものと期待されている。


同センターは介護保険制度スタートに合わせ、町が用地二千七百平方メートルを無償貸与、社会福祉法人・愛の園(蛯名金四郎理事長)が鉄筋コンクリート平屋建て、延べ床面積五百二十平方メートルの建物を建設した。施設は日常動作訓練室、介護者教育室、休養室、寝たきりや車いすの人が快適に入浴できる浴室などを備える。スタッフは蛯名美緒施設長ら八人。


サービス内容は送迎、健康チェック、入浴、昼食、日常動作訓練、生活相談など。在宅介護支援センターも併設し、町から相談業務を委託された。三月一日から業務を開始し、五月まで見学会を開くなど地域住民へのPRを図ってきた。


式典には福祉関係者や住民約三百五十人が出席し施設を見学。蛯名理事長、小坂郁夫町長ら来賓がテープカットして開所を祝った。


東奥日報
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