ケアハウス土崎:温泉水利用困難に 隣接「あったまりーな」閉館で
秋田市土崎港中央3の温泉施設「みなと温泉あったまりーな」の今月末の閉館を受け、温泉水の無償提供を受けている隣接の高齢者福祉施設「ケアハウス土崎」で、温泉水を利用できなくなる可能性が高まった。次の事業者が決まっても温泉継続は難しいとみられ、同施設の特色である、天然温泉による「気軽な湯治場」としての機能を失うことになりそうだ。【岡田悟】
「あったまりーな」の運営会社ミッテフォルム(芳賀明社長)は、土崎中心部の活性化のため地元商店主らが97年設立。98年に「あったまりーな」を開業、ピーク時の01年度は年間約18万人が利用したが、市内での大型温泉施設開業などの影響で、今月末での閉館を決めた。土崎を地元とする佐々木晃二・秋田市議(秋水会)が、設立当初から市議会議長任期の03~05年を除き、同社代表取締役会長の座にある。
一方、佐々木市議の親族が理事を務める社会福祉法人「はまなす会」(金田純理事長)は「あったまりーな」に隣接して04年1月、「ケアハウス土崎」を開所。2階の風呂に、温泉水の提供を無償で受けている。
しかし、ためている温泉水がなくなると、水道水を使うしかない。芳賀社長は「(交渉先に)温泉の継続をお願いしているが、まだ売却価格を交渉している段階で手も足も出せない。燃料費高騰や設備更新の問題もあり(次の事業者は)継続しないだろう」と不安を隠せない。佐々木市議は「こんなことになるとは思わなかった」と話す。
「ケアハウス土崎」は「天然温泉を設置したケアハウスとしての独自性を出す」「高齢者が好む『気軽な湯治場』的な環境を提供する」などを特色に掲げて、市の02~03年度のケアハウス整備事業者に選ばれ、国や県、市から計約4億1300万円の補助を受けている。
また、社会福祉・医療事業団(現・独立行政法人福祉医療機構)に建設費の一部約1億3000万円の融資を依頼する際は、佐竹敬久市長名で「既存する温泉施設と連携し(中略)高齢者が好む『気軽な湯治場』的な環境を提供できる」などと書いた意見書を同事業団に提出するなど、市が強く支援していた。
市介護・高齢福祉課は「特に指導はしていないが、気軽に温泉に入れることをよしとして入所した方もいるだろう。十分説明すべきだ」とコメントしている。
毎日新聞タグ: ケアハウス, ケアハウス土崎
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