大曲仙北広域市町村組合:保険料93万円過徴収 美郷の472人分

2007年 10月 27日 (土) | Category : 秋田県の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

大仙市、仙北市、美郷町で作る大曲仙北広域市町村圏組合の介護保険事務所(佐々木勝所長)が美郷町から受け取った町民の介護保険料の納付請求額のデータに誤りがあるまま社会保険庁に送付し、美郷町民472人の10月の徴収分の保険料計93万円が過徴収されていた、と同組合が26日発表した。1人当たりの過徴収額は約1000~3000円。事務システムの変更が困難なため12月と来年2月の徴収分も過徴収となり、過徴収額は計270万円に上る。過徴収金は組合が今後、口座振込みなどで返還する。


組合によると、過徴収を受けたのは介護保険料を受給する年金から天引きされる65歳以上の町民のうち472人。美郷町から組合事務所に送付されたデータに誤りがあったことが今年7月に分かり、美郷町が修正して再送付した。届いたデータの納付額が修正されたことを事務所職員が確認したが、別のシステムで管理する社保庁への送付データは修正されていなかった。組合は「初めての事務対応だったが、チェックが甘かった」としている。請求額と実際の徴収通知の額の違いに気づいた町民からの問い合わせで過徴収が分かった。


組合は「最終的にはシステム委託会社に一任せずにデータを再確認すべきだった」として26日付で佐々木所長を含む3人を訓告処分とした。【津村豊和】


毎日新聞
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