認知症にやさしい町を 迷いにくく景観整備

2007年 03月 31日 (土) | Category : 認知症

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

認知症高齢者の増加など社会の変化に対応するため、国の福祉の町づくり指針を約10年ぶりに見直す「在宅・長寿のわがまちづくり報告書」の素案が31日までに、まとまった。


厚生労働省と国土交通省が連携し、関係機関が作成。認知症高齢者が道に迷いにくくするため町に目印を付けたり、昔懐かしい景観で記憶に働き掛けるなど、これまで介護施設などで用いられてきた手法を、町づくりのハード面に初めて取り入れるのが大きな特徴だ。


住民同士の交流場所や、外出の際に一休みできるスペースの確保など、お年寄りが町で暮らすための配慮も盛り込んでいる。


具体的には、風景の違いに気付きやすくするため、同じような住宅が並んだ街並みなどでは、ある通りをイチョウ並木にすることでその地域での目印(ランドマーク)とする方法などを紹介。


共同通信
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