介護ベッドの手すりで死亡 大阪府の70代女性、経産省

2008年 11月 21日 (金) | Category : 介護用品

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

経済産業省は21日、パラマウントベッド製の介護ベッドの手すりのレバーに衣服の襟が引っかかり、窒息状態となって、大阪府の70代の女性が今月8日に死亡する事故があったと発表した。


経産省によると、昨年5月に重大事故の報告・公表制度が導入されてから1年半で、介護ベッド用の手すりや柵が原因となった事故による死者は今回で10人目。


介護ベッドに取り付けられた手すりや柵に、首や腕を挟まれる事故が多発しており、経産省は、使用者や介護する人に、取扱説明書などに記載されている注意事項を確認し、正しく使用するよう注意を促した。


共同通信
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