寝たきりでも簡単に移動 自立支援ロボット開発

2004年 10月 05日 (火) | Category : 介護用品

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

警備会社セコム(東京)は、介護が必要なお年寄りや重度障害者が、ベッドから自分で車いすなどへ乗り移るための自立支援ロボット「セコムリフト」を開発、5日、公開した。


室内にレールとつり上げ装置を設置。専用の服を着て、両肩など4カ所にベルトを取り付け、リモコン操作で体をつり上げて移動。ベッド脇の車いすなどに降ろす際は、姿勢を自動制御する機能がついている。


利用可能なのは、片手がある程度動かせ、リモコン操作ができる人で、体重は120キロまで。


発売は来年初旬で、価格は1台90万円程度。介護保険が適用され、リースなら月3000円程度の負担ですむという。同社はこれまで、食事支援ロボットや屋外巡視ロボットなどを開発しており、これが4種類目となる。


共同通信
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