ケアハウス、1800施設 療養病床の受け皿期待

2007年 10月 18日 (木) | Category : 介護施設

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

高齢者が入居し介護サービスなどを受けるケアハウスが、2006年度末現在で1793施設に上り、前年同期比3・2%増と過去最多を更新したことが18日までに、厚生労働省の調べで分かった。定員数も3・6%増の7万1235人と過去最多。


ケアハウスは、各室に呼び出しコールが設置されており、疾病や負傷などに24時間対応。病気になった場合は介護援助のほか、診療、入院の世話をする。介護保険の指定を受けられ、比較的低額な費用で入居できる。現在削減対象となっている、高齢者が長期入院する療養病床の受け皿としても位置付けられている。


今後、同様に受け皿として期待される老人保健施設や、特別養護老人ホーム、有料老人ホームとともに、今後さらに増える見通しとなっている。


共同通信
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